桃太郎を現代風にしたら多分こうなる。その2
むかしむかし、ある冬の日に、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは山へ柴狩りに、おばあさんは川で洗濯する予定でしたが、あまりにも寒いので、洗濯機を回していました。
おばあさんが洗濯機を回していると、急に動きが鈍くなりました。
おばあさん「ありゃ、もしかして壊れたのかい?」
そう言って、おばあさんが洗濯機を開けると、中に大きな桃が入っておりました。
おばあさんは、帰ってきたおじいさんと一緒に桃を食べると、体がみるみる若返っていきました。
感動した二人は、念願だった子どもを産み、子どもを桃太郎と名付けました。
桃太郎はすくすくと育ち、鬼ヶ島パーク(通称:鬼パー)に行くことになりました。
おばあさんは桃太郎にファミチキを授けました。
おばあさん「決してふざけてるわけじゃないんだよ、ただ、きび団子がなくてね…だからファミチキで許して」
桃太郎はファミチキを持って鬼ヶ島に向かい、途中で出会った犬・サル・キジ仲間にしました。
鬼ヶ島に到着すると、鬼達がたくさんおり、桃太郎たちは門をぶち破って一斉に立ち向かいました。
桃太郎「今からお前たちを退治する!みんなかかれー!」
そう言うと、桃太郎たちは鬼に向かって豆をまき始めました。
鬼「おい!なんだいきなり!というか門を破るな!ただでさえ寒いのに!」
桃太郎「鬼は~外!福は~内!」
桃太郎たちの豆まき攻撃と寒さに耐えられなくなった鬼達は、降参し、桃太郎たちに宝を上げましたとさ。
ところどころ間違えている桃太郎
え~と、何年前かはわからないけど、結構昔、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは山に柴狩りに、おばあさんは川へ洗濯に行った…んだったかな?
おばあさんが川で洗濯をしていると、桃がトムヤムクン、トムヤムクンと流れてきた…あれ?なんか違う。
え~、おばあさんはその桃を持ち帰ったと思うんだけど、それって窃盗なんじゃ…
それから、持ち帰った桃を、え~、確かおじいさんが割って、中から…中から…あっ!赤ちゃん!そうだ!赤ちゃんが出てきました。
おじいさんとおばあさんは子どもを桃太郎と名付けて、大事に育てましたとさ…いや、まだ続きがあった。
桃太郎はすくすくと育って、お、お、鬼頭!鬼頭に行くことになりました。
おばあさんは桃太郎に、え~…きりたんぽ?を渡しました。
桃太郎はきりたんぽを手に、鬼頭に向かいました。
途中で犬・サル・キジに出会い、一緒に鬼頭に向かいました。
そのあと、鬼頭に着いて、みんなで鬼を倒して、DAKARAをもらって、それから帰って、幸せに暮らして…終わり?
カチカチ山を現代風にしたら多分こうなる
あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんが畑を耕していると、意地悪なタヌキがやってきて、畑を荒らしました。
激怒したおじいさんはタヌキを捕まえ、檻に閉じ込め、ふたたび畑に向かいました。
捕まえられたタヌキは、おばあさんに向かってこう言いました。
タヌキ「おばあさん、僕はすごく悪い事をしてしまいました。もうしませんから僕を解放してくれませんか?」
おばあさん「そんなこと言って、また悪い事するつもりだろう?」
タヌキ「ホントに悪い事はしません!おばあさんの大好きなH○y! S○y! J○MPのコンサートチケットあげますから!」
おばあさん「なっ…!?あんた、どうやってそんなもの手に入れたんだい?」
タヌキ「知人にもらったんですよ(大ウソ)」
チケットにつられたおばあさんは、タヌキを檻から出してあげました。
タヌキ「ふふ…甘い、甘いわぁぁぁ!!!」
おじいさんが戻ってくると、おばあさんが倒れているのを発見しました。
一命は取りとめましたが、おばあさんは大ケガを負ってしまいました。
おじいさん知り合いのうさぎに仇を取ってほしいと頼みます。
うさぎはタヌキを柴狩りに誘うと、帰りに火のついた石を投げつけ、得意の左フックを何度もくらわせました。
タヌキ「お前!やってること俺よりひどくないか!?」
うさぎ「そんなことないさ、原作では君が僕に殺されるんだよ?まだケガで済んでるだけマシじゃないか」
タヌキは反省し、おばあさんの治療費を払い、もうしないと神に誓いましたとさ。
おしまい。
さるかに合戦を現代風にしたら多分こうなる
あるところに、コシヒカリを持ったカニと、柿の種(お菓子の方)を持ったサルがいました。
サルはコシヒカリをゲットしようと、カニに向かってこう言いました。
サル「そのコシヒカリと俺の柿の種を交換しようぜ!柿の種を植えればきっと大きな柿の木が実る、そしたらいっぱい食べられるぞ」
カニ「お菓子から柿が実るわけないでしょ、そんなの小学生でもわかるよ」
サルは腹立ち際にカニからコシヒカリを奪いとり、カニに柿の種を渡しました。
カニ「くっそ~!ええい!こうなったらやけくそだ!」
カニは柿の種を本当に植え、「早く芽が出ろ、出さねば呪う」と言い続けました。
数日経つと、大きな木が生え、柿の種が実りました。
カニ「え?…本当に実った…もしかして、あのサル予言者!?」
サルがふと通りかかると、カニは感謝を言いました。
カニ「あのときはごめん!本当に柿の種が実ったよ!ぼく、君のこと疑ってたんだ」
サル「へ、へ~実ったんだ、よ、よかったじゃん…」
カニ「お礼に君にも少しあげるよ!あっ、ぼくの背じゃ届かないや」
それを聞いて、サルはまた悪知恵を働かせました。
サル「だったら俺がとってやろう、おまえにもちゃんとやるよ。へへっ」
しかし、サルはカニに柿の種を一切与えません。
カニ「ねぇ、僕の分まだ?」
サル「…」
カニ「なんか言ってよ!ねぇ話聞いてる?何度でも言うよ、聞いてる?×10」
サルは柿の種をカメに投げつけ、ケガを負わせました。
カニ「食べ物を粗末にしたね、そして僕をケガさせた…泣くぞ!」
怒ったカメは、サルに仕返しをしようと空手を練習しはじめます。
数ヶ月経った後、カメがサルに近づき、こう言いました。
カニ「やぁサルくん、単刀直入に言おう、あのときの復讐に来た」
サル「あっ、そうかい、悪いが今はお前の相手を…グハッ!?」
カニ「僕は結構根に持つタイプでねぇ!あと、僕ドSです!」
サル「リアルに痛い!ごめん!マジで許して!なんでもやるから!」
カニ「言ったね、じゃあ僕の下僕になって!」
サルは改心し、ずっとカニに仕えると誓いました。
金太郎を現代風にしたら多分こうなる
昔、あるところに、金太郎という男の子がいました。
金太郎は格闘家と一緒にあそんでおり、プロボクサーをも投げ飛ばす力がついていました。
ボクサー「金太郎、すごい力だね。僕の代わりに出てほしいくらいだ…」
ある日、金太郎はボクサーに乗って山道をあるいていると、谷のところで橋がないことに気付きました。
ボクサー「え~!?橋がないじゃないか、困ったな…」
金太郎「僕がどうにかしてやる!」
最初、金太郎は木を切り倒して橋にしようと思いましたが、ボクサーに反対されました。
ボクサー「自然を壊しちゃいけない!ほかの方法を考えてくれ」
金太郎「え~!?話が(本家と)違うじゃないか、困ったな…」
金太郎は悩んだ末に、自分自身が橋代わりをすることになりました。
動物たち「金太郎すごーい!僕たちも渡っていい?」
金太郎「いつからいたの!?てか、無理無理無理無理!これ以上はドラ○もんに頼んで!」
動物たち「あとでおごるから!ホントにお願い!」
金太郎は痛みに耐えながらも、動物たちを渡すことにしました。
それを見ていたボクシングのスカウトが、金太郎に話を持ち掛けます。
スカウト「君、すごいよ!うちで世界を目指してみないか?」
金太郎「勧誘はお断りしております」
スカウト「君が注目されれば『金太郎』をまた読んでみようと思ってくれる人が増えるかもしれない、『桃○郎』や『浦島○郎』に勝ちたくないのかい?」
金太郎「(くっ…確かにあらすじあんまり覚えてないって人多いし…)そこまでいうなら…わかった」
次回「僕の本をもっと読んで!」こうご期待!
かぐや姫を現代風にしたら多分こうなる
ある日の夜、おじいさんが大量の本を読み漁っていると、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」が輝いていることに気付きました。
おじいさんが気になって本を開くと、中からキレイで小さな少女が出てきました。
少女「うわ~!ここがリアルの世界か~今まで平面世界にいたからすごく新鮮な気分」
おじいさんは少女をかぐや姫(輝夜)と名付け、大事に育てました。
かぐや姫は1クール(3ヶ月)で一般女性と同じくらいに大きくなりました。
おじいさんはふとした拍子にTwitterでかぐや姫のことを呟いてしまい、うわさは瞬く間にひろがりました。
結婚してほしいという男性が多数押し寄せましたが、かぐや姫は「ただの男には興味ありません」と一蹴。
かぐや姫「私は天から目覚めし使者、あなたがむやみに手を出したら…うっ!…く…おじいさんは逃げて…」
かぐや姫は典型的な中二病でしたが、そのまま月へと帰ってしまいました。
白雪姫を現代風にしたら多分こうなると思う
とある国に、白 雪姫(しら・ゆき)というかわいらしい少女がいました。
雪姫の継母は自分がとても大好きで、「世界で一番美しいのは私」が口癖です。
ある日、継母が新人の家来Aにこう言いました
継母「世界で一番美しいのはだあれ?」
家来A「ええと…白雪姫ではないでしょうか」
その一言以来、継母は雪姫をブサイクにすることをたくらむようになります。
継母「おい、コレ(水鉄砲)でやつの顔を変形させてくれ」
家来B「わ、わかりました(え~?どうやって?)」
しかし、家来Bは雪姫をブサイクにすることはできず、雪姫に森へ行くようにいいました。
雪姫は森の中で7人のイケメンに出会い、一緒に暮らすことになりました。
継母「おい、あの小娘は○ったのか?」
家来B「ええ、もちろんです」
家来A「あれ?確か先輩、雪姫様に森の中へ行くように言ってませんでした?」
それを聞いた継母は、自分で直接雪姫をブサイクにしようと森の中に行きました。
化けた継母「おや、あなたきれいな顔ね、でももう少しキレイにできるよ。私が整形してあげようか?」
雪姫「いえ、私はこれで大丈夫です」
化けた継母「ちーがーうーだーろー!!そこは『はい、お願いします』って言うとこだろ!」
継母は雪姫を無理矢理整形させ、雪姫をブサイクにしました。
雪姫はショックのあまり、自殺してしまいました。
一緒に暮らしていたイケメン達は泣き続け、ガラスの棺に雪姫を入れました。
7人はせめてもの思い出にと、自分の顔写真を入れました。
すると、雪姫はどんどん美しくなっていき、なんと息も吹き返しました。
7人・継母「アメージーング!!」
雪姫「あら?私は何をしていたのでしょう」
その後、継母は医師法違反で逮捕されました。