浦島太郎がゲーマーだったら

むかしむかしあるところに、浦島太郎というゲーマーがいました。

浦島太郎が暇つぶしにゲーセンに行くと、亀が、常連の子どもたちにイジメられている姿が見えました。

子ども「お前、こんな簡単なのもできないの?下手にもほどがあるだろ」

浦島太郎「お前たち!亀がかわいそうじゃないか!止めてやれ」

子ども「はぁ?ホントのこと言ってるだけだし」

浦島太郎「ならば、俺が相手をしてやろう」

「ゲーム界の変人」の異名を持つ浦島太郎は子どもたちを圧倒、亀を救い出しました。

亀「ありがとうございます、お礼に竜宮城へ招待しますよ」

浦島太郎は亀に乗り、竜宮城へワープしました。

乙姫「亀よ、その殿方は?」

亀「実は、かくかくしかじかで、僕を助けてくれたんです」

乙姫「あら、そうなんですか?でも、少し大人げない気もします…」

浦島太郎「帰っていいか?」

亀「ちょっと待ってください!姫!気持ちは分かりますが、本人の前で言うのは謹んでください」

メンタルに深い傷を負った浦島太郎でしたが、乙姫と楽しい時間を過ごしました。

数日経ったある日、浦島太郎は帰ることにしました。

乙姫「では、このゲームソフトを差し上げましょう、でも、絶対にプレイしてはいけませんよ」

浦島太郎は家に帰り、約束をあっさり破ってゲームをプレイしました。

すると、浦島太郎はゲームの世界へ引きずられ、二度ともとの世界に帰れませんでした。