花咲じいさんを現代風にしたら多分こうなると思う
昔々あるところに、強面の優しいおじいさん(以下優じい)と、優しさレベル79のおばあさんがいました。
おじいさん「ばあさん、もう少しでレベル80じゃな」
おばあさん「そうですね。それよりもお隣さんがまた何かしてるみたいですよ?」
隣には欲張りのおじいさん(以下欲じい)と欲張りレベル90のおばあさんが住んでおり、いつもみんなを困らせていました。
ある日、優じいが愛犬を連れて散歩をしていると、犬が地面に向かって吠えだしました。
優じいは犬語がわからないので、スマホの音声翻訳アプリを使って犬の言葉を訳してみました。
すると「ここを掘ればいいことがありますよ。あと僕に名前をください」と訳されました。
優じいは少し戸惑いながら、手元にあった穴掘り用のドリルを使って地面を堀り起こすと、大量の小判が出てきました。
優じい「これはすごい!ポチよ、大手柄じゃ」
一部始終を見ていた欲じいは、優じいに向かってこう言いました
欲じい「俺も小判を手に入れる!その犬をよこせ!」
ポチはとても嫌がっていましたが、欲じいは無理矢理連れていきました。
欲じい「さあ小判はどこだ!犬よ教えろ!」
ポチはワンワンと吠え、欲じいがその場所を掘ってみると、大量のご飯が出てきました。
欲じい「こんな量食えるわけないだろ!どうでもいいが俺はパン派だ!」
欲じいは足を振り上げ、足がポチに直撃、ケガを負ってしまいました。
優じいはケガしたポチを治療し、早くケガが回復するように祈りを込めました。
翌日、優じいが起きると、庭に現金の入った箱が置かれていました。
優じいは警察に届けようとしましたが、通りかかった欲じいが優じいから現金を奪いとりました。
しかし、欲じいは途中で偽札であることに気付き、ビリビリに破って焼いてしまいました。
優じいはなんとなくその灰持って帰ることにしました。
帰る途中、風が吹いて灰が枯れ木にかかった瞬間、なんと満開の桜が咲きました。
優じい「なんだこれは…わしは幻覚でも見ているのか?」
非現実的な出来事がたて続きに起き、優じいは病みそうになっていました。
優じいはふらふらになりながら灰をまき散らすと、どんどん桜が咲きました。
通りかかったお殿様は、美しい光景が見せてくれたお礼に優じいにAmaz○nギフト券を渡しました。
それを見た欲じいは、自分もギフト券をもらおうと、灰をまき散らしました。
しかし、何も変わらず、むしろ地面が灰だらけになりました。
お殿様「何をしておる!?町を汚すでない!お前たち、あの者を懲らしめてしまえ!」
欲じいはお殿様の家来にやられ、全治1ヶ月のケガを負いましたが、誰にも心配されませんでした。
残念。