ウラシママンタロウ
むかしむかしあるところに、ウラシママンタロウという背の高い漁師がいました。
ウラシママンは仕事のために釣りに出かけると、亀が子どもたちにイジメられている姿が見えました。
亀「やめて!痛い!痛いよ!くっそ~ウルトラマンでもいてくれたら…」
ウラシママン「お前たち、亀をイジメるのはやめろ!」
亀「やった!ウルトラマン…じゃない」
ウラシママンは子どもたちの反撃に耐えながらも、3分以内に亀を救い出しました。
亀「ありがとうございます、お礼にあなたを竜宮城へ連れていきましょう」
ウラシママンは亀に乗って竜宮城へと向かいました。
竜宮城に着くと、乙姫が待っていました。
乙姫「あなたのことはすでに亀から聞きました、助けてくれてありがとうございます」
ウラシママン「いえいえ、それにしても海の中にこんな城があるなんて知らなかった」
乙姫「今宵はたっぷり楽しみましょう!」
ウラシママンは乙姫と楽しい時間を過ごし、気分は最高潮に達していました。
数日経ち、地上のことが気になったウラシママンは、竜宮城を離れることにしました。
乙姫「お別れですね…お土産にこの白い恋人を差し上げましょう、でも決して開けてはいけませんよ」
ウラシママン「開けてはいけないとはどういうことだ?腐ってしまうではないか」
乙姫「気になるのであれば開けても構いません、でも、開ける際は自己責任でお願いします」
ウラシママンは乙姫の言葉が気がかりでしたが、そのまま地上に上がりました。
すると、町の様子がまるで違っていました。
ウラシママン「なんだこれは?まるで近未来にいるようだ」
通行人「あんた変わった格好してるね~、ん?なんだいその箱」
ウラシママン「いや、これは開けてはいけないやつなんだ…おっと!」
ウラシママンは通りかかった車をよけようとした際に、箱を落としてしまいました。
すると、箱からまぶしい光が放たれ、ウラシママンはウルトラマン並みの大きさになりました。
ウラシママン「な、なんだこれは!?うっ!…ウルトラの国が…ウルトラの国が俺を呼んでいる!!!!」
そう言うと、ウラシママンは「シュワッチ!」と叫んで空へと飛び立っていきましたとさ。