鶴の恩返しを現代風にしてみた

ある日、おじいさんが同人誌を売りに出かけると、鶴の格好をしたコスプレイヤーが罠にかかっていました。

おじいさんは罠を外し、コスプレイヤーを解放させてあげました。

その夜、おじいさんがあばあさんと話をしていると、戸を叩く音が聞こえました。

戸を開けると、かわいらしい娘が立っており、こう言いました。

娘「すみません、今日泊めてもらうことってできますか?…あっ、別に無理なら無理でいいですよ?ちょっと泊めてくれたらな~って思っただけで」

おじいさん「たいしたものはあげられないが、それでもよければ…」

娘「え?いいんですか?たいしたものはあげられないけど逆に泊めちゃう…みたいな?やりますね~、あっ、ちなみに私、原達子って言います!よろしく!」

おじいさんとおばあさんは少しイラつきながらも、娘を泊めることにしました。

数日経って、娘は機(はた)を織りたいと言い出しました。

娘「ちょっとだけなら覗いてもいいんですよ?、あっ、でも、う~ん、やっぱ機織るまでは見ないでほしいかな~」

機を織りはじめてから3日、娘はとてもきれいな機を完成させました。

おじいさん「悔しいがこれはきれいだ」

おばあさん「しゃべり方が腹立つけどそれ以外はいい」

どのように織っているのか気になったおばあさんは、こっそり様子を見ることにしました。

すると、鶴が自分の羽毛を使って機を織っている姿が見えました。

慌てたおばあさんはおじいさんにそのことを話すと、娘は言いました。

娘「見ちゃった?見ちゃった?見ちゃったか~、いや、まあお礼にね、うん、ん~まあ、バレちゃしょうがないか。じゃあ帰るね」

娘はそう言うと、空に舞い飛びました。

おじいさん「かわいい子だったな」

おばあさん「しゃべり方がうざかったけどね」